数日前から赤とんぼが飛んでいたり、うろこ雲さえ出ていたり、夜になるとコオロギが鳴いていたりして秋の訪れを感じられるようになってはいるのですが、まだまだ暑いです。

やけどしそうに熱いアスファルトの上で動かなくなっているセミを見つけると、セミ生の最後をこんな場所よりも涼しい土や草むらの上で迎えて欲しいと思い、亡骸を拾って歩きます。大体が、アブラゼミかミンミンゼミで、ツクツクボウシはまだ木に止まって鳴いています。

拾った亡骸を置いてあげる良い場所が見つからないと、自宅の狭い花壇の茂みの上に置きます。
いい一生であったように、と願いながら。

前回ブログを書いてから、あっという間に10日が経ってしまいました。
どこへ行っていたわけでもなく、この10日間はコウジさんやワッチが夏休みで家にいたので、家事に加え、なにかと忙しかったのです。全然更新しなくて、すみません。9月7日(土)に使う資料も、作っていましたし。

ええ、そうなんです。9月14日(土)の気仙沼、15日(日)の仙台での講演会の前に、7日(土)は、東京慰霊堂で夫と共に「首都防災ウィーク」というイベントに参加します。是非皆様、お越し下さい。

【第7回首都防災ウイーク】
9月7日(土)8日(日)に東京慰霊堂にて

【慰霊堂大ホール】
●9月7日(土) テーマ:防災力を高める~人のつながりをつくろう
13:00~13:30 防災演劇
13:00~13:55 「囲碁は高次脳機能障害を救うか?・・・脳機能を改善し、防災力を高める」 
柴本礼氏(コウジ村村長)、コウジさん(当事者)、木谷正道氏(高次脳機能障害と囲碁の会代表)
14:00~15:40 「鎮魂のピアノと心の唄」 三木靖子、心の唄バンド、Côji脳Choir
16:00~17:00 市民団体発表タイム

●9月8日(日)
10:30~12: 00 「2023年関東大震災100年に向けて~映像で知る関東大震災~
・基調講演 「関東大震災100年に向けて」
 武村雅之氏(地震学、名古屋大学減災連携研究センター客員教授)
・震災映画上映会「フィルムが語る関東大震災(練馬区)」 「復元された震災の記憶(中央区)」
12:10~12:30 昼休み
・YOKO(口笛世界大会2018優勝者)「口笛の調べ」

13:00~16:00 防災フォーラム「様々な耐震化(人・物・心・まち等)を考える」
◆開会式:主催者・来賓ご挨拶
〇中林 一樹氏(首都防災ウィーク実行委員会代表)
〇小金井 勉氏(公益社団法人全国市有物件災害共済会常務理事)
〇瀧澤 一郎氏(特定非営利活動法人東京いのちのポータルサイト理事長)
〇山本  亨氏(墨田区長)
◆防災フォーラム:
総合司会:岡野谷 純氏(日本ファーストエイドソサエティ理事長)
〇基調講演  中林一樹氏(首都大学東京名誉教授)
  『首都直下地震対策は「すべての耐震化」で』
〇特別講演  鍵屋 一氏(跡見学園女子大学教授)
  『すべてで支え、支え合う高齢社会の防災』
〇緊急報告 川端寛文氏(名古屋工業大学高度防災工学センター)
  『住まいの耐震を飛躍的に進めることができた話(案)』
〇緊急報告 鈴木達雄氏((株)人工海底山脈研究所代表取締役)
  『震災ガレキの新たな撤去方法による復興推進』
〇徹底討論(フロア参加者も交えた)
〇首都防災ウィーク2019宣言

鎮魂と希望の夕べ・フルート演奏(新宿フルートアンサンブル)

【公園ブース】
●9月7日(土)~8日(日):三陸・大船渡観光物産展、どこでもカフェ(冷茶と和菓子の提供)
●9月8日(日)
災害食の紹介、防災クイズ何でも相談、災害時のペットレスキュー(助かる命を助けるために)、防災グッズの紹介、防災体験プログラム、昔の遊び広場、大船渡サンマ634尾炭火焼き提供
やきそば・かき氷、チーズオムレツ、マルシェ(安心野菜&果物)、お米とドライフルーツ、肉まん、たこ焼き、ベーコン、串焼き

さて、今日8月19日はフリーライターの児玉真美さんの新著『殺す親、殺させられる親-重い障害のある人の親の立場で考える尊厳死・意思決定・地域移行』(生活書院)が発売になりました。

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児玉さんについては、このブログによく登場して頂いておりますが、娘さんが重症心身障害者であり、『死の自己決定権のゆくえ』『アシュリー事件』ほか著書多数、日本ケアラー連盟の代表理事でもいらっしゃいます。私が講演で必ず取り上げる、「介護者の権利章典」の訳をされた方です。

本の帯に記されている文章をご紹介しますと・・・
「生きるに値しない命」を地域と家庭の中に廃棄しては「親(家族)に殺させ」ようとする力動に静かに抗うためにーー

「私がリンゴの木を植えても植えなくても世界は明日滅びるだろう」という明確な認識を持ち、世界の救いのなさにおののくしかないからこそ、私自身が今日を生きるために、私はリンゴの木を植えるーー。透徹した絶望と覚悟を共有する中で、出会い、耳を傾け合い、認め合い、繋がり合うこと。抗うすべと希望を、その可能性の中に探る。」

まだ読み始めたばかりですが、読み終えましたらここでまた改めてご紹介したいと思います。
皆様も是非、是非、お読み下さい。