気温が上がるのに反比例して、私の元気は下降します。
昨日の東京は35度を超え、夜は25度を下らない熱帯夜。今日も、35度近くになるのではないでしょうか。

コウジさんの受診は今週の土曜日ですが、「いつもテレビに怒鳴っているコウジさんに、この5週間の間に最低5つのイベントを経験してもらい、何かいい変化があったかご報告します。」と主治医に見栄を切ったのはいいけれど、映画に1度行っただけです・・・。 暑いし、何かと忙しいし。世田谷の家族会(協議会)の総会で色々な人に会ってもらうつもりが、コウジさんは直前になって 「やっぱり疲れるから家にいる。」 、とやめてしまうし。

そこで、クロスワードパズルの雑誌を買ってきました。それに意外とはまったコウジさんは、くだらないテレビを見る時間を減らし、パズルを解いています。 応募して抽選に当たれば、ハーゲンダッツのアイスクリームや図書券がもらえるので、一石二鳥(大物の電化製品などの賞品もありますが、難易度があがるので、後回し)。雑誌も500円前後なので、映画より安いし。

けれどコウジさんは、「ねえ、一緒にやろうよ。」「ねえ、これだけやってみて。わかる?」としょっちゅう声かけてくるため、私もやらざるを得ず、時間をとられて困惑。こんなはずじゃなかったのに。

昨夜もブログを書こうと思っていたのですが、コウジさんと「あと1問やろう。」とのめり込み、はたから見たら、(この深夜にこの夫婦は何やってんの?)と、思われるに違いないくらい、仲良し友達のようだろうなあ、とおかしくなりました。
そして夜更かしして頭を使ったためか、今朝やっと起きたコウジさんは、「え~、今日って月曜日?」とこれから1週間が始まることにショックを受けながらも、元気に出勤していきました。

バングラディシュのテロ事件。憤りと悲しみで、言葉が出ません。心が暗く、頭が重くなります。
犠牲になった方たちは、一所懸命勉強してこられ、仕事されていて、バングラディシュのために貢献しよう、という気持ちで現地に赴いた尊い志の持ち主の方たちばかり。憤っている私のそばでコウジさんも、「頭も心もいい人だからこそ、こういう事件に巻き込まれたんだ。」と、その死を嘆き悲しんで、怒っています。その言葉に、(なるほど。)と私も共感しました。コウジさんは、時々いいことを言います。頭の良い人は沢山います。心の良い人も沢山います。どちらも良くて、さらに行動力と勇気、そして忘れてはならない「尊い志」 がある人、となるとその数はぐんと減ります。

バングラディシュは、こんな事件が起こるほど、今まで治安が悪くはなかったので(昨秋に一度、日本人が殺害された事件が起き、そこから様子が変わってきたと言われています。)、犠牲になった方たちには、(まさか)と驚愕されたでしょうし、世界中が茫然としています。 こうして世界から安全な場所がなくなっていき、どこでもテロが起こる可能性があり、私たちが安心して暮らせない社会になってしまっては困ります。

今回テロを起こした若者たちは、高い教育を受けていたそうですね。ネットからISにかぶれたようだ、とテレビで1人のコメンテーターが言っていました。 とすると、日本も同じリスクがありますね。ネットが浸透しているこの国で、ISに傾倒する若者が出てこない、という保証はありません。現にいましたよね。今は日本では大きな脅威にはなっていないものの、ネットは至極便利な半面、怖いツールでもあります。

今回だけでなく、最近日本人が巻き込まれた海外のテロや事件を列挙しますと(今日の東京新聞2面参考)、2013年1月にアルジェリアのガス田施設を武装勢力が襲撃、日本人10人死亡。 15年1月には過激派組織イスラム国(IS)が後藤健二さん、湯川遥菜さん殺害の声明。 同3月にはチュニジアの博物館で男2人が銃を乱射、日本人観光客3人死亡。 同10月にはバングラディシュ北部ランプルで日本人男性射殺。 今年16年3月にはベルギー・ブリュッセルの地下鉄駅と国際空港で同時テロ、日本人男性2人が重軽傷。 そして今回の事件、7月1日にバングラディシュの首都ダッカで武装勢力が飲食店を襲撃、日本人7人死亡・・・。

20年近く前になりますが、エジプトのルクソールで多くの観光客がイスラム集団に殺害された事件も恐ろしく、忘れられません。ジャーナリストの山本美香さんがシリアで銃撃され、亡くなったのは約4年前のことです。

1つ1つの事件が悲劇で、私たち国民は衝撃を受けますが、このような事件が一向に終わらないのはなぜでしょう? 私たち日本人は、「ああ、あれは不幸なできごとだった。」、で終わらせていないでしょうか?事件がなぜ起きたのか、その背景を考え、テロや事件をなくしていくことが、残された私たちの義務であり使命ではないでしょうか。それが、かけがえのない命を奪われた1人1人の方たちへの供養にもなるのではないでしょうか。
今回の事件は、与党の野党勢力のイスラム主義政党などへの締め付けにより、ISが不満を募らせたことが原因だ、とある識者は言っていました。そういう事情にどこまで神経を尖らせなくてはいけないか、など、事件が起こるまで果たしてわかるものでしょうか。けれど実際事件は起きたわけで、今後はより神経質にならないといけないでしょう。 でも、そうして友好関係にある国々の間に水を差すことが、ISの狙いだともいえるのです。それにはのらず、国と国の間の友好関係というものは維持、拡大していかなくてはいけないと思います。 

私は実家の横浜へ行く時、車ではなく電車で行くこともありますが、電車が田園調布駅を過ぎて多摩川駅へ向かう時、窓の外には田園調布教会の大きな建物が見えます。 この教会には月1回、シリアで殺害された後藤健二さんが通われていたそうです。後藤さんは、ここで洗礼を受けられたとのこと。

なので私はいつもその教会を、行き帰りの2回食い入るように見つめ、後藤さんのことを考えています。
後藤さんはISのことをどう考えていたか、危険を承知でなぜシリアへ行かれたのか、殺される時何を思っていたのか、今の日本や世界をどう思うだろうか・・・ 暗い気持ちになります。全然、日本は、世界は、良くなっていない。日本からこの世界を良くするために、7月10日の参議院選挙は第一歩です。

それに、現在シリアで拘束されているという安田純平さんはどうされているのか、気にかかっています。安倍さんも菅さんも遊説に一所懸命で、安田さんを日本に無事返してもらうよう、動いてくれているのでしょうか。

最近の私ですが、パズルや犬のウメの散歩ばかりしているわけではありません。
まず、パーキンソン病友の会へ寄稿したことがきっかけで、支部長に児玉真美さん訳の「介護者の権利章典」を紹介しました。すると支部長は大変関心を持たれ、あちこちでこれを紹介したいとのこと、訳者の児玉さんに直接メールで許可を得ることにしました。 児玉さんは、「どんどん広めて」と快く承諾してくれましたので、「児玉真美訳」という注意書きを入れて、皆さんもどんどん広めて下さい。(今日はもう長くなりましたので、明日に改めてこの「権利章典」を書きます。)

児玉さんの著書は、『死の自己決定権のゆくえ』と『海のいる風景』は読んでいますが、まだ『アシュリー事件』を読んでいなかったので、アマゾンで注文、読み始めているところです。ついでに児玉さんのブログ、「Ashley事件から生命倫理を考える」も読んでいますが、こちらは私にはとても難しい。でも貴重な情報ばかりです。日々外国の生命倫理に関する情報をここで紹介されている児玉さんのブログって、すごいと思います。

「介護者の権利章典」ならぬ、「患者の権利章典」というものがあるのも、数日前に知りました。これもアメリカで生まれたものだそうですが、その精神を掲げている日本の病院も多いようです。

日本では1983年1月に、長野県の佐久総合病院の故若月俊一医師が、「患者さんの権利と責任」を病院の玄関に掲示されています。「農民とともに」を合言葉に地域医療を実践された若月医師の本を2冊ほど取り寄せましたが、まだ読めていません。読まなくてはいけないものが多すぎて、まだ『生き残ったひめゆり学徒たち』も、やっと半分まで読んだところなのです。

「介護者の権利章典」、「患者の権利章典」は明日に書きますが、今入っている講演予定だけ書いて今日は終わりにします。

10月2日(日)午後 多摩市、10月16日(午後)宮崎市、10月23日(日)鶴ヶ島市、2017年1月のどこか(未定)佐久市、多分2月のどこか(同じく未定)相模原市。 
佐久市では、4つの長野県高次脳機能障害支援拠点機関のうちの1つである、佐久総合病院からの依頼ですので、それで私は若月医師に関する本を読んで勉強してから伺おうと思っているわけです。 

では明日。
なんだか変わりやすい天気で、今東京は雷雨になっています。 水瓶である関東北部にあるダムに、雨が降ってほしいですが、どうでしょう・・・。 降っているでしょうか・・・。