今日も、父の病室へ行ってきました。
5日の日はわりと調子良かったのですが、今日の父はうつらうつら寝てばかりでした。
熱があるようで、水枕をされています。 日曜日なので病院も静かでした。
父は時々指を宙に上げて、何か文字を書くような素振りをします。
寝ながらなので、寝ぼけているのでしょうが、一体何を言いたいのか気になります。
ここ1週間くらいで、父の声はほとんど 聞き取れなくなりました。
また聞き取れるようになる日がくることを願い、今週も毎日病室へ通います・・・。
10月31日にあった、釧路講演会の話を書きます。
釧路はとても良い天気で、コートなしでも歩けるくらいでした。
釧路駅近くは、海の香りがしました。
この釧路講演会も、同月17日にあった仙台講演会も、日本損害保険協会の助成事業で催されています。
損保さんは、交通事故から高次脳機能障害になられた方を支えるために、この障害の啓発活動に力を入れて下さっています。
今年は全国40カ所以上で行われる講演会を、バックアップしてくれています。
私の夫は交通事故からの障害ではありませんが、症状や抱える問題は共通することが多いですから、私なりに精一杯お話させて頂いています。
それはともかく、釧路講演会では前半が私の講演、後半がグループ討論 (意見交換会) でした。
このグループ討論というのは、とてもいいと思います。
去年の帯広講演会でもこの形式をとりましたが、まず講演会参加者を、何グループかに分けます。
できればそれぞれのグループに、「当事者・家族」 と 「支援者(機関)」 が均等に入るといいのですが、当事者・家族ばかり、支援者ばかり、のグループになる場合もあります。
それぞれのグループに、コーディネーター (進行役 )が入ります。
30分なら30分、と時間を決めて、1人1人に話をしてもらいます (6人いるグループでは、1人5分になりますね)。
グループ討論が終わると、グループを代表してコーディネーターが、そのグループではどんな討論がなされ、どんな問題や解決法が出たかを発表します。
私は最後に、まとめて講評を求められます。
支援者だけのグループになると、それぞれの考えや悩みを情報交換しつつ話し合えて、それはそれで良いでしょう。
でも、当事者・家族だけのグループでは、皆さんご自分の悩みが山ほどありますから、話だけで終わったり、1人の人だけの話で終わり、他の人が話せなくなることもしばしばです。
当事者・家族と支援者がいるグループでは、そこで問題解決が図られますが、短い時間だと、そこまでいかないことも往々にして起きます。
結局、グループ討論には時間が結構必要だ、ということになります。
今回も、私がそれぞれのグループ (全部でたしか6グループできました。 1グループにはコーディネーター混ぜて7人くらいいらっしゃいましたよね? ←グループ討論に参加された方がこのブログを読まれているとしたら、確認したく。 討論には出られずに、講演会だけで帰られた方もいらっしゃいますから。) を回ってみましたが、3つくらい回ったところで討論終了時間になりました。
もっともっと皆さん話されたかったでしょうに、と感じましたので、私の 講演を1時間半ではなく早口で1時間にし、その30分をグループ討論にあてたかったなあ、と本気で思ったほどでした。
ただ、グループ討論が盛り上がらない時もあるそうなのですが。
今回は皆さん熱く語り合ってらっしゃいましたから、またこういう場を設けられるといいと思いました。
折りよく、会場で配られたチラシに、「ミニ懇談会のご案内」 というものがありましたよ。
釧路保健所で6日 (過ぎましたが) に開催とのことで、申し込まれていた方もいました。
釧路は初めて参りましたが、皆さん気さくで温かく、話しやすい方が多かったです。
当事者・家族のためにも、是非これからも懇談会の機会を頻繁に設定して頂きたいです。
それから特に目立ったのは、このようなリハビリテーション講習会を支えるスタッフに、若い方が非常に多かったことです。
そうした方々の所属を見ますと、臨床心理士さん、作業療法士さん、保健師さん、社会福祉士さん、ソーシャルワーカーさん、その他の方がたです。
若い方々が、この高次脳機能障害というものを一所懸命勉強して下さり、当事者・家族を支えていこうとして下さる姿に、嬉しくなりました。
尚、今回の釧根脳外傷リハ講習会実行委員会の委員長は、くしろメンタルクリニックの佐々木文子院長先生でした (委員長は医師、と決められているそうです)。
昨日の中野区講演会と同じく、精神科の女性の医師がサポートして下さっているのは偶然の一致ですが、私といい、全国に沢山ある家族会の代表の方々といい、高次脳機能障害への支援を世の中に求めて活動する人には、結構女性が多い気がします。 ナゼ?
では、次回は仙台講演会の話をします。
コメント
コメント一覧 (6)
おひさしぶりの公務員のこうじです。
ここんとこ、高次脳機能障害のこと、役所の中にどんどん広めてます。
こないだは、バリアフリー新法に適合してない所を指摘するんじゃなくて
こんな風にして欲しいんです、ってメールしたら
担当課長さんが来て、「教えてくれてどうもありがとう。
やれるところから始めてるから待ってて下さいね。」って言われちゃった( ^ω^ )
小さいことから、障害者のためになること、どんどんおねがいしていきますね。
やっぱり、いじわるしてるんじゃなくて、
健常者だと気がつかないことだらけなんですね。
僕は、イノシシ攻撃出さないように、ありがとうって言うことにしています。
とは言え、たまに出ちゃうんです、イノシシ攻撃が…。
でも、闘う時は闘いますよ(^_−)−☆
今回の講演のように双方向の意見交換が出来る講演は、とても有難いです!!。【参加したいけど遠いよね…】
損保さん?スケジュール決まったらネットにアップして下さい!
何か良い物がないか、教えてもらいたい事が有ります!!。
娘も、そろそろ一人で外出させようかなと思いますが、とても不安です…。
そこで娘を見た一般人が、娘が障害者だと気付いてもらえる物がないか教えて下さい!
例えば弁護士バッチのように、服に着ける物で・・
お忙しい中、朝早くに出発され釧路にいらしていただきありがとうございます。
しかも、お父さんが余り具合が良くない時ということを思うと、本当に申し訳ないのとありがたい気持ちでいっぱいです。
グループ討論についですが、テーブルにより人数に差がありましたが、ご記憶の通りだと思います。
テーブルによっては家族や当事者が参加していないテーブルもありましたが、ボランティアの方がいらしていたりして普段の疑問などをお話しされたりして、それなりに今後の活動に活かしてくださるのではと考えています。
ところで、公演中の写真を撮影させていただきました。
フラッシュを使わなかったため暗いのですが、もしご入り用でしたら、いただいた名刺のアドレスへ添付して送らさせていただきます。
色々と心身ともにお疲れでしょうから、お体ご自愛ください。
お父様の具合が早く安定すると良いですね。
では
コメントを有難うございます。
すっかり返事が遅くなりすみません。
当日の様子を確認下さり、有難うございました。
父も容体が落ち着き、少しほっとしました。ご心配おかけして申し訳ありませんでした。
写真も是非頂きたいので、御送り下さいますか。
宜しくお願いします。
こうじさんも、気づかれましたね。 私も気づきましたよ。
健常者の方は、意地悪しているわけではなく、この障害がわからないだけですよね。
だから私達当事者とその家族は、この障害を広めて、理解してもらうために頑張る務めがありますね。
東京には「ヘルプカード」というものができ、これから普及していきそうですが、そちらにも同じようなものができるといいですね。